
大量消費からの転換点
〜プラスチックを「愛されるもの」に〜
私たちの会社は、80年以上にわたりプラスチック製品を作り続けてきました。
プラスチックは、軽くて丈夫で、あらゆる形に加工できる便利な素材です。
しかし、その便利さの裏で、「使い捨て」「消耗品」というイメージが定着し、環境問題の原因のひとつになっています。
そんな中、私たちはある疑問を抱きました。
「もしプラスチックが、工芸品のように愛され、長く大切にされるものだったら?」
使い捨てではなく、ずっとそばに置きたくなるようなデザインと機能を持つプラスチック製品なら、これまでの大量消費とは違う価値観を生み出せるのではないか。
そんな思いから、新しい挑戦が始まりました。


未来を担う若者と共に
〜「形が変わるペンスタンド」という答え〜
この挑戦を形にするため、私たちは次世代を担う若者と一緒に考えたいと思いました。
そこで、関西外国語大学の学生たちと連携し、「勉強×バイオプラスチック」というテーマで企画を進めることにしました。
勉強や仕事のそばにある道具だからこそ、使う人の気持ちを大切にしたい。
そこでたどり着いたのが 「形が変わるペンスタンド」 です。
このペンスタンドは、用途に応じて形を変えることができ、機能的でありながらも美しいデザインが特徴です。
ピースの組み合わせを変えることで、その時々の気分や目的に応じた形へと自由に組み替えることができます。
こうした 「長く、柔軟に使い続けたくなる仕掛け」 を盛り込むことで、プラスチック製品の新しい可能性を示したいと考えました。また、素材には バイオプラスチック を採用。
環境に配慮しながら、デザイン性と機能性を兼ね備えたペンスタンドが誕生しました。

持続可能な未来へ
〜万博への挑戦〜
しかし、私たちの挑戦はここで終わりではありません。
このペンスタンドをきっかけに、「プラスチック=使い捨て」という価値観を変え、循環型社会の実現へとつなげていきたいと考えています。
今、私たちは 「使い終わった製品を回収し、新たな製品へと生まれ変わらせる」 という未来を描いています。
バイオプラスチックの採用を進めるだけでなく、製品が廃棄されたとしても自然に還る仕組みを作り、プラスチックの可能性をさらに広げていく。
この想いを、多くの人に伝えたい——— その舞台が 大阪万博 です。
万博は、世界中の人々が新しいアイデアや技術に触れ、未来を考える場所。
そこで私たちは、この「形が変わるバイオプラスチック製ペンスタンド」を展示します。
ぜひ、手に取ってみてください。
ただのペンスタンドではなく、「未来への小さな一歩」としての価値を感じてもらえたら嬉しいです。
そして、これがきっかけとなり、一人でも多くの方が 「長く大切に使うこと」 や 「環境に優しく暮らすこと」 に目を向けるきっかけになれば——— それが、私たちの願いです。